vol.1 “がみん” (後編)

Vol.1卒寮生をたずねて

ーでは話をC12にふりましょうか。やっぱり雰囲気が変わっていったように感じますか?変わっていったとしたらどのように変化していったと感じますか?

そうだね。変わっていった……。まあ、談話室にあんまり人がいなかったのは、本当に最初の1ヶ月くらいかな?

ーあんまりちゃんとは覚えてないですね。

最初は人がいなくて、でも多分 ”豆板醤” [注 : C12の寮生] とかが飯を食い出して、ああ人おるなってなって。だから逆に新入寮生が居つきやすい場所やったんかも。最初の内輪ノリがあんまりなかったから、新入寮生どうしで喋りやすくて、ある程度仲良くなってきて麻雀とかやりだして、そこから一気に変わっていったのかもしれないね。

ーC12に麻雀文化を持ち込んだのが”がみん”さんでしたよね?

そうですね、申し訳ないです (笑) 。

ーいやいや、趣味を増やしてくれてありがとうございます (笑) 。

一緒に何かやるってのは面白いよね。その頃からかな。割と何でもしゃべりやすくなっていって、雰囲気が変わっていったのかも 。

ーどうだったんでしょうね。私自身、いつから”がみん”さんと話しやすくなったかは覚えてないですね。

なんかきっかけがあったわけじゃないけど、あんまり遠慮せずに喋ってくれたというのが、話しやすくなった原因なんじゃないかな。僕はずっと思ってるんですよ、やっぱり世代ちゃうしなーってね。やっぱり喋りやすい、喋りにくいってどうしてもあると思うから、それを考えるとあんまりしゃしゃるのもどうなんかなーと思ってた。ただ、それをあんまり感じさせずに、割とフラットに接してくれてたので、そのおかげで、自分にとっては居心地の良さが上がっていったと思います。

ー大学入試終わりたてほやほやのタイミングで出会った私からすると、落ち着いた年上の人がいることによる安心感ってすごくて、おまけに”がみん”さん自身が話しやすい人だったので、私は年齢差をポジティブに捉えてました。いい兄ちゃんだなと思ってましたよ。

そこら辺をあんまり気にせず、それはそれとして、喋ってくれる人が多かったのが良かったですね 。

ーでは最後に、一言二言いただけますか?

結局、人です。

ーそのこころは?

自分は今すごく楽しく過ごさせてもらってて、で、その理由は、やっぱり同期とか先輩とか会社の雰囲気とかの人に恵まれているからであって、それがなかったら、もうきっと毎日泣いててしんどい思いをしている生活になってただろうなと思う。

それはやっぱり熊野寮がすごくあったかくて、すごく楽しいところで、本当にいろんな意味で救われていたので……。そういう、お互いを救いあっていけるような人付き合いをできるようになりたいですね。自分でもそう思いますよ。

だから、もし今、自分とか周りの人とかの関係性に、そういうところがちょっとでもあるんだなと思ったら 、それをすごく大事にして欲しいし、より大切に育てていってくれたら嬉しいな、と僕は思います。

あとは、そうね、意外と社会に出てもやっていけます。朝起きて会社行けるし、かといって社会に染まりきらずにこういう予定は遅刻できます! (“がみん”さんは今日の予定を30分後ろに倒した上で5分くらい遅刻してきました) こんなでもちゃんと会社にはいけてるし、働けてるし。でも、性格が変わったわけでもなく、だらだらできるし。メリハリはついたかな。

仕事って悪くないですよ。自分がやっていて楽しいものじゃなきゃいけないかもしれないけど。眠る時に、1日頑張ったなと思える。京都で一人暮らししてた時はゲームしてマック食ってみたいな、楽しかったけど、今日なんだったんだろうなみたいなのが何日も続いていて。そういう意味では、仕事は人生の意味にはならなくても、続けるためのモチベくらいにはなるかな。

あれやりたいこれやりたいがある人にとっては拘束されて嫌かもしれないけど、特にそういうのがない人にとっては仕事って悪くないと思います。強制的に頑張らさせられるので、夜はぐっすり眠れるよ、という感じですね。

自分、社会向いてないなって思う人はきっと寮生に多いと思うけど、案外何とかなると思うよ。俺で働けるんだから、誰でも働けるので、自信もって。(おわり)

タイトルとURLをコピーしました