ずっと答えを探している。
生き方、在り方。自分をガラッと変える何か。真に没頭できる何か。何もない自分の中身となってくれる何か。本当の自分。
いつも自分をみる自分の目が消えない。脳内でうずまく声がうるさい。
自我を消す没頭を必要としているのはこの曇天から解放されたいから。他者も消したい。他者が存在するから私は自分自身を内省しないといけなくなる。時間もきらい。自分には正常な時間感覚がなくていつも大事なことを間違える。時間というものがあるから、私はわけもわからず身を潰して苦しい。
没頭。それは純に自分色の空間だけど、自分も他者も目の前の空間も時間の概念も消え失せる。瞬間でいて永遠。別次元へいくような万能感があって。全部忘れられる(でも全部覚えている)。 そんな瞬間が救いなんだ。どこへもいけないなんていわないでよ。その目と声をふり払ってやる。
命を燃やすことが答え。命を燃やせる何かが答え。限界をとりはらったところに何かあるはず。存在意義だってかけてやりたいんだ。
熊野寮に入って以来の探索はまだ報われていない。この4年のうちに掴みとりたい。これはほんとうに執念。