今年のお気に入りの場所3選(マロマロ)

季刊C12 vol.3

1. 京大 北部構内の猫ちゃんスポット

北部構内には猫ちゃんスポットが何か所か存在する。
私がいつも足を運んでいるのは、理学研究科1号館だ。そこには、「ちびちゃん」と呼ばれる猫ちゃんが住んでいる。ちびちゃんは、一部の留学生から「ふわふわ」を意味する「말랑말랑(マルランマルラン)」と呼ばれるほど、もこもこの猫ちゃんだ。チュールなどの手土産もない私に、なでなでを許してくれるちびちゃんは、朝から晩まで院生室に詰め込まれている私にとって最高の癒しだ。
最近では、ちびちゃん以外の猫ちゃんとの交流の場を開拓している。先日、猫集会に呼ばれることがあった。文献調査に疲れ果て農学部総合館を出たところ、一匹の猫ちゃんに呼び止められた。にゃーにゃーと鳴き止まない様子に、何かお困りごとかと思い、呼ばれるまま後をついていく。するとそこは猫ちゃん達の集会場だった。
北部構内に足を運ぶことがあれば、ぜひ猫ちゃん達の姿を探してみてほしい。

2. 寮の門周辺(銀木犀(と思われる木)に出会えるよ!)

熊野寮の門の近くには、一本の銀木犀(と思われる木)が植わっている。
朝、タスクでぎゅうぎゅうに詰まった脳みそで自転車を漕いで寮を出ようとすると、ふわっとさわやかな香りが鼻をくすぐる。最初は誰かの香水かと思った。しかし帰寮するとまた同じ香りがする。よく見てみると白くてコロンとした花を咲かせる木が植わっているではないか。普段、この木は寮生の目に留まることはほとんどないかもしれない。それでも寮生の生活にひっそりと彩を添えるこの木の存在に愛おしさを感じる。

3. 寮の駐車場

文献を漁ることに疲れたときには居室の窓を開ける。少し身を乗り出して深呼吸をしてみれば、駐車場から雨のにおいがする。アスファルトで覆われたまちの中で雨粒のたてる土埃と頬を撫でる湿り気のある風を感じることができる場所にはなかなか出会えない。見た目は何の変哲もない砂利の敷き詰められた駐車場だが、思いがけず癒しを提供してくれる穴場スポットだ。

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