冬も愛おしく思えた一日(うの)

とある日のこと

12月15日、12時半。昨日は部活の追いコンで朝まで飲んでいたため、当たり前のように昼に起きた。寒くて外に出る気力もないので、寮の食堂で卒論を書く。少し作業した後、談話室に寄ると、同じく食事中の同期Mがコタツに刺さっていた。C12談話室では最近テレビが解禁されて、日本のスナック文化について研究する外国人博士という、興味深い番組が流れていた。2人で「面白かったねー」なんて言いながら談話室を後にした。その後も引き続き作業を進め、今日は第1章の下書きができあがった。また談話室に戻って夕食を食べていると、先輩Aと後輩Sからパスタをおすそ分けしてもらうなどした。寮の委員会の仕事をして、風呂に入り、22時からブロック会議だった。長い会議が終わって、後輩Sの誘いに乗り、同期Mも一緒にファミマまで行って、2人でおでんを選んだ。談話室に帰って、駄弁ったり作業したりなんかしてると、車でラーメンに行ったはずの4人が早々に帰ってきた。墓地に迷い込んで、断念しちゃったんだって。私はというものの、おでんで大根とはんぺんしか食べなかったためお腹が空いて困っていた。これはちょうど良いと、ラーメンを食べ損ねて少ししょんぼりしている後輩Aをコンビニに誘った。コンビニの2往復なんて冷静に考えればしょうもないムーブのはずだけど、あの100mぐらいの道のりを、こうやって人と話しながら、あったかい食べ物を抱えて、てくてくと歩けるこの時間を今日はすごく幸せに思った。コンビニのおでんもかつ丼も、昔はしょっぱくて好みじゃなかったはずなのに、今ではすっかり慣れてしまった。それはきっと、寮生活で身に付いた一種の堕落であると同時に、みんなと過ごしてきた時間の積み重ねなんだと思う。ご飯もたくさん食べちゃったし、みんながゲームに興じてる姿を横目に見ながら、夜更かししようかな。真冬のコタツと談話室は、今日もほっこりとあたたかい。

うの

総合人間学部4回生。1回生入寮。趣味は寮でのバンド活動(歌、ギター、ピアノ)。体育会サイクリング部所属。談話室では主に皆と話したり、バンドの練習をしています。

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